10月の一輪挿しは「spora」になります。
「spora」は「胞子」という意味で、フワフワ漂う胞子のような模様がついたプロダクトです。
模様は、完成してから付けるのではなく、制作の途中で作ります。
まず、パステルカラーをまんべんなくまぶして地の色をつけます。
地の色の上から柔らかいガラスで模様を描いていきます。ガラスの線の絵柄や、点の絵柄はこのように熔けた状態から伸ばしたり、つぶしたりして作っています。
ついた模様を焼きなじませると、地の色を押しのけるようになりそこだけ色が薄くなります。線のふちが少し濃くなっていたり、ぼやけていたり、細かな色の変化が面白いです。
一輪挿しにするにあたって、模様の良さを引き立てつつプロダクトの「spora」とも相性がいいように、シンプルで味のある形を目指しました。
揺らぎを残した形から、お気に入りを見つけていただけると幸いです。